木の章 鹿


15 アップダウン
  

 「鹿のエクササイズ」を練習するときに、まず大まかな構造を理解しなければいけません。それは「9 基本動作」で説明した「太極運動」の「アップダウン」の構造です。ただ外形だけをマネしても意味がありません。

 その基本構造だけを練習してみましょう。
 
1 まず、イラスト1のように両手を下腹に当てます。だいたい親指がへその位置になるようにします。

2 それから息を吸ってイラスト2のような形になります。この呼吸は逆腹式呼吸の要領です。ただし、実際に空気が鼻から入ってくる必要はありません。腹筋をしっかり収縮させます。すると肺が膨らみ脇腹が広がります。つまり、呼吸するときに用いられる「呼吸筋」を意識的に使う練習なのです。

3 次にその収縮させた腹筋を緩めます。 同時に状態をややのけ反らせ、膨れたお腹を目で見るようにします(イラスト3)同様に実際に空気を呼吸する必要はないのです。お腹の中で横隔膜が下がり、内臓が押し下げられた結果、お腹が大きくなるのです。

 このような内臓の上下運動が「太極運動」の中に含まれているのを、しっかりと理解しましょう。


イラスト1 イラスト2 イラスト3
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